パートII.一般的な解析的テクニック:Quantitative System Performance

I.準備」の続きです。

パートII.一般的な解析的テクニック


この本のパートIIは分離可能待ち行列ネットワークの評価を評価するためのアルゴリズムについて検討する。待ち行列ネットワーク・モデルを「評価する」ことは負荷強度やサービス要求時間のようなインプットから稼動率や滞在時間、待ち行列長、スループットのようなアウトプットを得ることである。
 第5章で我々は、極めて簡単な論理的思考と手で実行可能な単純な計算を用いて、性能の限界を得る方法を示す。
 第6章第7章で我々は、特定の性能の限界よりもむしろ尺度をもたらす、より洗練されたアルゴリズムを提示する。第6章は1つのジョブ・クラスを持つモデルに充てられ、第7章はこの議論を複数ジョブ・クラスを持つモデルに拡張する。
 第8章で我々はフロー等価サービス・センターを導入する。これはサブシステム全体の振舞を表現するために用いることが出来るものである。そのような階層的モデル化は、分離可能待ち行列ネットワーク・モデルを、分離可能性のために要求される諸仮定に違反するようなシステムの諸特性、それは第4章の終わりでリストアップしたような諸特性であるが、それらを表現するように拡張する1つの重要な方法である。よって第8章はこの本のパートIIIへの橋を形作っている。


パートIII.特定サブシステムの表現」に続きます。