4.1. 導入:Quantitative System Performance

3.8. 演習」の続きです。

4.1. 導入


 我々は今や待ち行列ネットワーク・モデルの入力と出力を精密に述べる準備が出来た。第1章で我々は、精度と費用の間の適切なバランスを達成するために、特定のコンピュータ・システムの特徴の正確な表現のために必要なところまで拡張された分離可能待ち行列ネットワークからなる、待ち行列の一般ネットワークの部分集合に、我々の関心を限るということを指摘した。セクション4.2から4.4までは分離可能待ち行列ネットワークの入力と出力について説明する。表記法上の簡単さのために、最初この材料を単一客クラスのモデルの状況で提示し(セクション4.24.3)、次に複数クラス・モデルに一般化する(セクション4.4)。セクション4.5では、分離可能モデルで使用可能な入力を用いて直接には表現出来ない若干のコンピュータ・システムの特徴と、使用可能な出力から直接得ることの出来ない若干の性能尺度について議論する。これらはこの本のあとのほうで探求される、分離可能ネットワークの拡張を動機づける。