読み始めました。「失われた時を求めて 第1篇 スワン家のほうへ 第1部 コンブレー」

ずっと前から買ってあるのに読めていないこの本を、ブログに書きながらであったら読めるかも、と、淡い期待を持ちました。今日、また、何回目になるのか分からないけれど、読み始めたので、そのことを書き残しておきます。

 長い時にわたって、私は早くから寝たものだ。ときには、ろうそくを消すと、すぐに目がふさがって、「これからぼくは眠るんだ」と自分にいうひまもないことがあった。それでも、三十分ほどすると、もう眠らなくてはならない時間だという考に目がさめるのであった。

何回もここから読み始めるので、もう、ここだけはなじみになりました。今日、読んだのは30ページほど。一度は先のほうまで読んだことがあるので、改めて読み直してみるとこの冒頭のところに、後の話につながる伏線が随分たくさんあることに気づきました。今までは読んでいても気づかなかったのですが。しかし、話の流れはとても遅いです。そしてあちこちに脱線していきます。ここの部分の主題は、子供の頃の主人公が母親のおやすみのキスに執着する、その執着の度合いがちょっと異常なのですが、とにかくそれを回想していることが主題なのですが、スワンという人物の描写ももうひとつの主題として入っています。このスワンは実は社交界の花形であるが、主人公の一族にはそうは思われていないままこの一族と交際がある、ということなのですが。私にはこの小説の説明が難しいです。正直な話、今、ブログに書こうとなどと思ったことを後悔しています。
ともかく、今日、読んだのは40ページまで、この箇所まで

「いずれ二人のときにまたお嬢さまのことをお話いたしましょう」と彼女は小声でスワンにいった。「人の気持がわかると申してよろしいのはママになったものだけですわ。きっとお嬢さまのママも私とおなじ考でいらっしゃるでしょう。」

あすも読めるかな?