プルースト「失われた時を求めて――コンブレー」を読書中(6)

今日は193ページまで。
レオニー叔母を尋ねてきたコンブレーの教会の司祭のたいくつなおしゃべりが、今日読んだ箇所の多くを占めました。それから、土曜日はいつもより昼食の時間が1時間早くなるというレオニー叔母の持つ慣習と、それをいろいろに取り沙汰する家族の人々の描写。教会で出会ったヴァントイユ氏とその娘のこと。ヴァントイユ氏はコンブレーに引きこもった作曲家でした。それから主人公の父親が主導する家族での散歩の話が出てきます。方向感覚のない主人公の母親に、自分の方向感覚を誇示することが父親の隠れた目的だったようです。父の方向感覚を母のほうは素直に感嘆します。日常の一齣です。