アニのパピルス――復活の書

1月10日に

を見つけて以来、私の古代エジプト熱はさめません。心の中がざわざわしているのを感じます。ネットをさまよっているうちにアニのパピルスの写真を見つけました。横にずずずーーーーーーーーーーーーーーっと長い画像です。

アニのパピルスはいわゆる「死者の書」の一種ですが、「死者の書」というのは後世の人がつけた名前でして、本来の名前は「日の下に出現するの書」、意訳すれば「復活の書」と考えることも出来るそうです。


このパピルスに描かれている絵を見ていると、そこにどんな物語がつづられているのだろうか、と私は想像が膨らみます。
1月11日のエントリー「日の出、再生」に載せた下の絵も登場します。

これはどんな物語なのでしょう? 私は以前、ある本から書き写した死者の書第17章の一節を思い出します。

我は昇りつつあるアトゥムの神なり。我は唯一のものなり。我はヌンにおいて存在するに至れり。我は自ら作りたるものの元首にして原始に昇れるラーなり・・・・・


死者の書」ウォーリス・バッジ編著、田中達訳、世界聖典刊行会、1920年7月

そして下の絵はどんな物語?

これは、オシリス神(白い帽子をかぶった人物)にアニが供物を捧げているところです。オシリス神のうしろに立っているのはイシス女神とネフテュス女神です。