エジプト熱、発病中

あいかわらず古代エジプトぼけ、です。
ネットをさまよっていると私なんか、ほんの初学者ですね。のめり込んじゃっている人がいっぱいいます。外国の古代エジプト関連サイトを見て勉強している人も多そうですね。あの象形文字ヒエログリフ)も読める人がいたり・・・。


私は私の狭い知識で、気の向くままに。

で、この絵からまだ、逃れられていません。
この絵の6匹のヒヒは、ツタンカーメンの墓の壁画(下の写真)に出てくる12匹のヒヒと関係があるのではないか、と想像しています。




ツタンカーメンの墓の壁画。
この12匹のヒヒは夜の12時間と関係があるそうです。
TUTANKHAMUN----Osirisnetに「In the bottom part of the wall are represented twelve baboons (view 27) representative of the 12 hours of the night.」とあります。)
ところでヒヒが太陽となぜ関係付けられているかといえば、日の出の時、ヒヒがおとなしく日の出を見るからでしょう。それが、日を拝しているように見えるからでしょう。




あるいは、最初(一番上)の絵をこの壁画(ラメセス2世の妃であるネフェルタリの墓の壁画)の絵と比べたり・・・・。
この絵も最初の絵も、イシス女神とネフテュス女神がオシリス神を真ん中にして向かい合っている場面を現しています。最初の絵ではジェド柱がオシリス神を象徴しています。左の絵では身体はオシリス神ですが、頭はアメン・ラー神(ラー(太陽)神に習合したテーベの神アメン神)になっています。つまりオシリスでもありラーでもある、ということです。
「エジプトの神秘」という本にはこう書かれています。

 同じ墓のラー=ホルアクティとハトホルの絵の裏側の壁では、雄羊の頭をしたミイラがイシスとネプテュスの間にいるというきわめて珍しい場面が発見された。それには「オシリスのうちにとどまるのはラーである。ラーのうちにとどまるのはオシリスである」という文句が添えられている。この場面に言及した数少ないテクストは「秘密、神秘、それはラーであり、オシリスである」と述べるだけである。(この二つの偉大な原理を統一することによって)この絵は贖罪と究極的解放の秘儀を暗示しているのではあるまいか




今、私が分かったような気がしているのは、古代エジプトでは死者はオシリスになる(オシリス=アニとか)だけでは不十分で、さらにラー神になる、ということです。最初の絵は、イシスとネフテュスによるオシリス再生の秘儀の場面であるのと同時に東の地平線における太陽の誕生の場面を重ね合わせているのでしょう。死者はオシリスでもありラーでもある。太陽神の属性の1つであるアトゥム神でもあるのでしょう。死者の書第17章で「我は昇りつつあるアトゥムの神なり。我は唯一のものなり。我はヌンにおいて存在するに至れり。我は自ら作りたるものの元首にして原始に昇れるラーなり」と述べているのはアトゥム神ではなく、自らがアトゥム神であることを自覚した死者の叫びなのでしょう。


・・・・・ほとんど、世迷言になっています。分かっています・・・・・・。私の無意識が、暴走しているのです。論理的に話せなくなっています。困ったことです。