「故障を考慮した装置処理時間の平均値と変動係数(1)」の続きです。
式(5)で実効処理時間の平均は であることが分かりました。今度は、その平均との差の2乗の平均、つまり
の平均を求めることにします。これが実効処理時間の標準偏差の2乗になります。
まず、とを固定して考えます。
ですので
よって
-
- ・・・・・(6)
ここで
の平均はゼロなので
の平均はゼロ。また
なので、ここでも
の平均はゼロということを用いれば
の平均は
の平均となり、結局
となります。ただしはの標準偏差です。
よってとを固定した時の
の平均をで表せば(6)から
- ・・・・・(7)
よって、 のについての平均を とすると、式(7)とポアソン分布を考慮して、
-
- ・・・・・(8)
ここで
- ・・・・・(9)
-
- ・・・・・(10)
-
- ・・・・・(11)
であるので、これらを式(8)に代入して
さらに(1)を代入して
-
-
-
- ・・・・・(12)
-
これをで平均をとって
- ・・・・・(13)
一方
なので
- ・・・・・(13)
これを式(12)に代入して
一方
なので
つまり
これで求めるべきもう一つの式を求めることが出来ました。