10.3.RPS I/Oサブシステムにおけるチャネル競合(2):Quantitative System Performance
「10.3.RPS I/Oサブシステムにおけるチャネル競合(1)」の続きです。(目次はこちら)
これらの稼動率はモデルが一旦評価された時のみ分かるので、我々はアルゴリズム10.2に示すような繰返し形式を採用する。
- 1.
- 2.
- 3.
- 最終繰返しから性能尺度を得る。
アルゴリズム10.2 非RPSディスク
例として我々はセクション10.2で考察したシステムに戻ろう。しかし、ディスクは回転位置センシングの機能を持つと仮定する。各々のディスクの回転時間を17msecとし、ディスクあたりのオペレーションの数を120とする。表10.2に繰返しを示す。非RPSの場合と比較して、システム・スループットは17%増加したがチャネル稼動率は23%減少したことに注意しよう。
- 表10.2 アルゴリズム10.2の実行
非RPSの場合と同様に、このアルゴリズムは、ステップ2.1と2.3で個々のチャネル・サブシステムを別々に考慮することにより、各々がCPUをディスクの特定の集合と接続しているような複数チャネルを持つコンピュータ・システムに適用出来る。また、2つの単純な修正によって複数クラスに一般化することもできる。ステップ2.1の等式は
になり、ステップ2.3の2番目の等式は
となる。(ディスクの回転時間と再コネクト成功前に必要なリトライ回数の平均は客クラスと独立である。)