10.4.2.ストリングのヘッド:Quantitative System Performance

10.4.1. コントローラ」の続きです。(目次はこちら

10.4.2. ストリングのヘッド


 若干のアーキテクチャはさらに1つのパス要素を導入している。すなわち、ディスクの集合はストリングを構成している。これはストリングのヘッド(hos: head of string)を通してコントローラに接続している。図10.4はこの状況を示している。

  • 図10.4 ストリングのヘッド


 コントローラやチャネルのように、ストリングのヘッドは、その関連するディスクのどれかがデータを転送している時に占有される。よって、

  • P_k[path\;busy]=P_k[hos\;busy]+
    • P_k[hos\;free\;&\;controller\;busy]+
    • P_k[hos\;free\;&\;controller\;free\;&\;channel\;busy]

これらの項を評価すると

  • P_k[hos\;busy]=\frac{U_{hos}(\bar{k})}{1-U_k(transfer)}
  • P_k[hos\;free\;&\;controller\;busy]=\frac{U_{ctlr}(\bar{hos})}{1-U_k(transfer)}
  • P_k[hos\;free\;&\;controller\;free\;&\;channel\;busy]=\frac{U_{ch}(\bar{ctlr})}{1-U_k(transfer)}

その結果

  • P_k[path\;busy]=\frac{U_{hos}(\bar{k}+U_{ctlr}(\bar{hos})+U_{ch}(\bar{ctlr})}{1-U_k(transfer)}
  • retires_k=\frac{U_{hos}(\bar{k})+U_{ctlr}(\bar{hos})+U_{ch}(\bar{ctlr})}{1-U_{ch}}


10.5.マルチパス化」に続きます。