12.9.演習:Quantitative System Performance

12.8.参考文献」の続きです。( 目次はこちら

12.9. 演習


1.

  • セクション2.2は、IBMの処理装置群での性能予測に待ち行列ネットワーク・モデルが使用された2つのケーススタディを記述している。両方のケースで、スタディの目的と結果が提示されたが、モデルの詳細は提示されていない。これらのスタディの各々について、モデルについて適切な構造を特定するために利用可能な情報を用いよ。モデルの顕著なパラメータを示し、それらの値を確定する仕方を提案せよ。

2.

  • バッチと会話の2つの作業負荷要素を持つシステムで、60分の観測期間で以下の測定結果が得られた。
    • 観測されたCPUビジー時間:50分
    • バッチにアカウントされたCPU時間:20分
    • 会話にアカウントされたCPU時間:10分
  • a.
    • 全ての作業負荷要素について「捕獲比率」が同じであると仮定すると、観測されたCPUビジー時間の何割が個々の要素に帰着されることになるか?
  • b.
    • CPUオーバヘッドの主要な源がページ転送であり、ページ転送の75%が会話客のためであると仮定すると、観測されたCPUビジー時間の何割が個々の作業負荷要素に帰着されることになるか?
  • c.
    • 2番目の60分観測期間において、観測されたCPUビジー時間は45分であったが、バッチと会話にアカウントされたCPU時間はそれぞれ15分と10分だった。両方の観測期間からの測定データを同時に用いると、観測されたCPUビジー時間の何割が個々の作業付加要素に帰着されることになるか?

3.

  • ある観測期間で、クラスA,B,Cの論理的I/O回数が(千回単位で)それぞれ60,50、30であった。同じ期間、2つのディスク・ドライブでの物理的I/O回数は(千回単位で)それぞれ100と60であった。以下の各々の過程の下で、個々のディスク・ドライブでの物理的I/Oの個々のクラスへの適切な割付を決定せよ。
  • a.
    • これ以上利用可能な情報がない。
  • b.
    • クラスA,B,Cについて論理的I/Oに対する物理的I/Oの割合が、それぞれ約、13/12、11/10、4/3であることが知られている。


第13章 システム改善」に続きます。