13.9.演習:Quantitative System Performance

13.8.参考文献」の続きです。( 目次はこちら

13.9. 演習

1.

  • 第12章の演習1をさらに展開する。各々のケーススタディについて、あなたが提案するモデルが調査されるシステム変更の主要効果を表現するようにどのように修正出来たかを示せ。さらに、どんな副次効果を表現すべきであるかを考察せよ。

2.

  • 一群のファイルがディスクとドラムにそれぞれ1アクセスあたり30ミリ秒と10ミリ秒のサービス時間でストアされる。現在、ディスクとドラムでのサービス要求時間はそれぞれ6秒と3秒である。システムを変更するための以下のシナリオの各々を考察せよ。
  • a.
    • ファイルについての相対アクセス回数を知り、2つのデバイスでの要求時間のバランスをとるために、あなたがどのようにファイルを再配置するかを示せ。
  • b.
    • 仮にディスクを第2のドラムで置き換え、この2つのデバイス間で要求時間のバランスをとったとしたならば、各々でのサービス要求時間はいくつになったであろうか?
  • c.
    • ディスク上の全てのファイルが仮に、1アクセスあたり2ミリ秒のサービス時間を持つ固体ドラムに移動したとしたならば、その結果サービス要求時間はいくつになったであろうか?

3.

  • 個々の客が30秒のCPUサービス要求時間を持ち、全部で4つのファイル(ファイルWに400アクセス、ファイルXに 300アクセス、ファイルYに200アクセス、ファイルZに100アクセス)を含む1000回のI/O操作を行うような単一バッチ・クラスを持つシステムを考察せよ。ファイルは、デバイス1で10ミリ秒、デバイス2で30ミリ秒、デバイス3で50ミリ秒の1アクセスあたりサービス時間を持つ3つのI/Oデバイス上に配置することが出来る。第18章に提供するような単一クラス待ち行列ネットワーク・ソリューション・パッケージを用いて、以下の各々の状況について、スループットを最大にするためにファイルを保管デバイスに割当てる仕方を決定せよ。
    • a.マルチプログラミング・レベルは1.
    • b.マルチプログラミング・レベルは4.
    • c.マルチプログラミング・レベルは12.
    • (あなたが割当てを選んだどんなファイルも収容出来るのに充分な容量を個々のデバイスは持っていると仮定する。)

4.

  • 3つの観測期間が以下の情報をもたらす。
  • マルチプログラミング・レベル10について性能を予測する際、可変オーバヘッドの単純な線形モデルを反映するために、いくつのサービス要求時間を使用すべきであるか?

5.

  • 1つはオープンで1つはクローズドの2つの単一クラスのモデルをあなたは持っているものとしよう。これらのモデルは、同一のサービス・センターと同一のサービス要求時間と同一のスループットと稼動率を持っているという意味で「等価」であるとしよう。
  • a.
    • これらのモデルは同一の待ち行列長と滞在時間を持つとあなたは予想するか? なぜそうなのか、あるいはなぜそうではないのか?
  • b.
    • もしオープン・モデルを修正して到着レートを2倍にし、クローズド・モデルを修正して個体数を2倍にしたとするならば、性能尺度の変化は2つのモデルでどのように異なっているとあなたは予想するか?
  • c.
    • オープン・モデルの到着レートを2倍にすることとクローズド・モデルの個体数を2倍にすることはシステムの将来に関する2つの非常に異なる「シナリオ」に対応する。これらの修正の各々によって扱われるシステム変更を明確に述べよ。


第14章 システム提案」に続きます。