14.6.参考文献：Quantitative System Performance

待ち行列ネットワークへの助走

「14.5. まとめ」の続きです。（ 目次はこちら）

14.6. 参考文献


　セクション１４．２で検討した、提案するシステムの性能を予測する早期の試みは一般的方法を工夫して作り出すほうへは向かわず、むしろ特定のシステムの特定の問題を扱うほうへ向かった。GECOS IIIのスタディはCampbellとHeffner [1968]によって記述された。ＴＳＯについてのスタディはLessettreと Scherr [1972]によって記述された。OS/VS2　リリース２についてのスタディはBeretvas [1974]によって記述された。ＡＬＳについてのスタディはBrowne他 [1975]によって記述された。これらの試みのよいまとめは[Weleschuk 1981]に見える。
　一般的方法を工夫しサポートする最近の２つの試みを我々は記述した。CRYSTALはBGS Systems, Inc. [BGS 1982a, 1982b, 1983]によって開発された。セクション１４．３．２と１４．４．１の例は、図１４．１と同様に BGS Systems の内部レポートから来ている。ADEPTはConnie U. SmithとJ.C. Browneによって開発された。１４．４．２のケーススタディはSmithとBrowne [1982]によって実行された。図１４．３はこの論文に由来する。ADEPTに関するその他のよい情報源には[Smith 1981]（図１４．２の引用元）と[SmithとBrowne 1983]がある。

  • [Beretvas 1974]
    • T. Beretvas. 「OS/VS2 リリース２　コントロール・プログラムを表現するシミュレーション・モデル」　Lecture Notes in Computer Science 16. Springer^Verlag, 1974, 15-29.
  • [BGS 1982a]
    • 「CRYSTAL/IMS モデル化サポート・ライブラリ・ユーザズガイド」　BGS Systems, Inc., Waltham, MA, 1982.
  • [BGS 1982b]
    • 「CRYSTAL/CICS モデル化サポート・ライブラリ・ユーザズガイド」　BGS Systems, Inc., Waltham, MA, 1982.
  • [BGS 1983]
    • 「CRYSTAL リリース2.0　ユーザズガイド」　　BGS Systems, Inc., Waltham, MA, 1982.
  • [Browne他 1975]
    • J.C. Browne, K.M. Chandy, R.M. Brown, T.W. Keller, D.F. Towsley, C.W. Dissley. 「複雑なコンピュータ・システムの現実的なモデルを開発するための階層的技法」　Proc. IEEE 63,4 (June 1975), 966-975.
  • [CampbellとHeffner 1968]
    • D.J. Campbell, W.J. Heffner. 「システム開発中における大規模ＯＳの測定と分析」 1968 Fall Joint Computer Conference Proceedings, AFIPS Volume 37 (1968), AFIPS Press, 903-914.
  • [Lassettre とScherr 1972]
    • Edwin R. Lassettre, Allan L. Scherr. 「OS/360タイムシェアリング・オプション（ＴＳＯ）の性能のモデル化」　In Walter Freiberger (ed.), Statistical Computer Performance Evaluation. Academic Press, 1972, 57-72.
  • [Smith 1981]
    • Connie Smith. 「ソフトウェア性能エンジニアリングによる情報システムの生産性向上」　Proc. CMG XII International Conference (1981)
  • [SmithとBrowne 1982]
    • Connie Smith, J.C. Browne. 「ソフトウェア・システムの性能エンジニアリング。ケーススタディ」　1982 National Computer Conference Proceedngs, AFIPS Volume 51 (1982), AFIPS Press, 217-244.
  • [SmithとBrowne 1983]
    • Connie Smith, J.C. Browne. 「ソフトウェア・システムの性能エンジニアリング。設計ベース方法」　To be published, 1983.
  • [Weleschuk 1981]
    • B.M. Weleschuk. 「性能を念頭においたＯＳの設計」　M.Sc. Thesis, Department of Computer Science, University of Toronto, 1981.


「第１５章　拡張した応用」に続きます。