16.1.導入:Quantitative System Performance

15.8.参考文献」の続きです。(目次はこちら

16.1.導入


 待ち行列ネットワーク・モデルを評価するためのさまざまな技法が紹介された。境界解析や、単一と複数のクラスの解析、階層的モデル化の一般的技法がパートIIで紹介された。メモリと、ディスクI/Oと、プロセッサのサブシステムに特有な技法がパートIIIで記述された。この技法の集合はコンピュータ・システム性能か移籍者のために待ち行列ネットワーク・モデル化ソフトウェアの形で集まっている。そのようなソフトウェアは解析者をモデル過程のアルゴリズムの問題から解放し、モデルの構築、妥当性確認、性能予測、キャパシティ計画といった重要な課題に集中することを可能にする。
 大部分の待ち行列ネットワーク・モデル化ソフトウェアは図16.1に示す構造で理解することが出来る。ソフトウェア階層の並びが存在し、各々は上位階層から受け取った入力を下位階層に適した出力に変換する。セクション16.2待ち行列ネットワーク・モデル化ソフトウェアの主要コンポーネントを記述する際に我々はこの構造を参照する。セクション16.3でそのようなソフトウェアを用いた性能スタディを実行する例を与える。

  • 図16.1 待ち行列ネットワーク・モデル化ソフトウェアの構造