ガンマ関数
ガンマ関数は、正の実数について
- ・・・・(1)
で定義され、階乗を実数に拡張したものです。具体的に言いますと正の整数について
- ・・・・(2)
が成り立つ、ということです。では、このことを確かめておきます。
よって
- ・・・・(3)
一方、
なので、の時、式(2)は成り立ちます。
次に、任意の正の整数について
よって
- ・・・・(4)
よって、の時に(2)が成立すると仮定すると
- ・・・・(5)
(4)と(5)から
よっての時も式(2)が成り立つ。よって数学的帰納法から、任意の正の整数について(2)が成り立つ。以上で(2)を証明することが出来ました。
ところで式(4)の導出を見直すと、任意の正の実数についても成立することが分かるので、任意の正の実数について
- ・・・・(6)
が成り立ちます。