リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(10)
「リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(9)」の続きです。
ここまでくれば、あとは簡単です。
- ・・・・(3)
でした。まず
つまり
- ・・・・(4)
です。ところで装置が全部空いていない確率は(全部といっても装置は1台なので)です。ということは、
つまり
- ・・・・(5)
ということになります。式(3)と式(5)から
- ・・・・(6)
ところで台の装置が全てふさがっている確率はであるので
- ・・・・(7)
そして
- ・・・・(8)
なので
- ・・・・(9)
ところで「リー・ロントンの近似式を根拠づける試み(6)」の式(8)(ここでは番号を振り直して式(10)とします)
- ・・・・(10)
を用いれば式(9)は
- ・・・・(11)
となります。
ここで「Kingmanの近似式の拡張の導出についての考察」の式(3)(Pageの近似式。ここでは番号を振り直して式(12)とします)
- ・・・・(12)
をM/G/sに適用するとであることに注意すれば
- ・・・・(13)
ここに式(11)を代入すれば
よって
- ・・・・(14)
これで、リー・ロントンの近似式が成立することを示すことが出来ました。