M/G/sの待ち確率Πの近似(3)
「M/G/sの待ち確率Πの近似(2)」の続きです。一歩ずつ進んでいきましょう。
まず、において
- [tex:k
が言えるならば待ち確率は、の待ち確率に等しい、つまり
- ・・・・(2)
というのに充分であるかどうか確かめます。
まず
- ・・・・(3)
でした。次に、式(1)を繰り返し適用することにより
- の場合、・・・・(4)
を得ることが出来ます。また、待ち行列の空き装置台数の時間平均値を全台数で割れば、それは装置の空き率となり、つまり1から装置稼働率を引いたものです。つまり
- ・・・・(5)
この右辺を変形すると
- ・・・・(6)
この右辺に式(4)を用いると
よって
- ・・・・(7)
これはにおけると同一です。
は定義から
ここで式(7)を代入すると
よって
この式と式(3)から
- ・・・・(2)
が言えます。つまり、
- [tex:k
ならば
- ・・・・(2)
です。