Manufacturing Systems Modeling and Analysis読了

昨日、Manufacturing Systems Modeling and Analysis

の最後の章である「第9章 直列制限バッファモデル(Serial Limited Buffer Models)」を読み終えました。まず、第9章の感想ですが、知りたかったかんばんシステムの解析については重要な手法を学ぶことが出来ました。しかしこの手法はあまり強力ではありません。式に数字を入れれば答が出るというものではありませんでした。複雑な計算を何回か繰り返し、繰り返すたびに正解に近い値に近づく、という手法でした。その1回の繰り返しの中に複雑な計算がてんこ盛りなので、呆然としました。さらに、私は読んでいて、この手法は装置処理時間の変動係数が\sqrt{0.5}未満(つまり、装置の処理時間の変動が少ない)の場合に適用出来ないことに気づきました。これは重大な制約だと思います。ということで、第9章の読後感は「やっぱり、かんばんの解析は難しいんだ」という半ばあきらめのような気持ちです。


私はこの本で一番知りたかったことがこの第9章のテーマだったので期待したのですが、私の期待が大き過ぎたようです。この本で学んだことのどの部分が役立つか、これから吟味していくことにします。