Excelを使った連立一次方程式の解き方
ここではExcelを使って、連立一次方程式を解く方法を紹介します。例として、以下の連立一次方程式を取り上げます。
この連立一次方程式の左辺の係数をExcelに行列の形で書きます。
次に右辺をExcelに書きます。
ここで、連立方程式を解く原理を説明します。この左辺の係数の行列をで表すことにします。つまり
です。さらに、右辺をで表すことにします。つまり
です。また、
とします。すると上の連立方程式は
- ・・・・(1)
と表すことが出来ます。式(1)の両辺にの逆行列を掛けると
よって
- ・・・・(2)
になります。よっての逆行列を求め、それとを掛け算すればの値を求めることが出来ます。さて、これを実際にExcelを使ってやってみましょう。
左辺の係数の行列の逆行列を、Excelの機能を用いて計算します(操作の詳細は「Excelを使った逆行列の求め方」を参照して下さい)。
解を表示する場所を示すために下のように「x」「y」「z」を入力します。
「x」「y」「z」と書いた右横に、逆行列と右辺を掛けた結果を表示させます(操作の詳細は「Excelを使った行列の掛け算(1)」を参照して下さい)。
ここから
が解であることが分かります。