宮川の増水 台風12号の影響

一週間前の台風12号による大雨には肝を冷やしました。
東日本大震災や、同じ台風12号の被害でも紀伊半島南の水害に比べたら、伊勢市は実質的な被害はほとんどなく、取り立てて言うべきことはないのですが・・・。



その日は私は出張のために昼間に近鉄に乗ったのですが、近鉄の窓からみた宮川(伊勢市内を流れる川)の水面が、電車のすぐ下にあって、しかも流木などが見え隠れする褐色の濁流になっているのを見て、驚きました。昨日、宮川を見てきたら、堤防の上端まであと2m弱というところまで水が来ていたのだ、ということが流木などの様子から分かりました。この宮川は紀伊半島南部に発する川なので、あの3日間降り続いた猛烈な雨のいくぶんかが流れてきているのでした。本当に決壊しなくてよかったと思いました。(もちろん、あの時は、川の付近の町々には避難指示や避難勧告が出ていました。)


昨日、見てきたのですが、9月4日(日)にはだいたい赤線のところまで水面が来ていたようです。私には電車のすぐ下に水面があったような気がしたのですが・・・・・。そこまでではないにしても、ふたんの水面からどれほど上昇していたか察していただけると思います。



上の写真の赤線の位置が大げさでないことは、左の写真から分かって頂けると思います。ちょっと見づらいですが、堤防のところ、赤線の位置に流木が残っています。




河原はこんな状況で、流木がゴロゴロと多数、残されています。




最高の水位はこのあたりだったようです。やはり堤防の上端まで2mか1.8mぐらいのところでした。




流木は水に洗い落とされたのか、全て表皮がなくなっていました。




ここは江戸時代に「宮川の渡し」があったところで、それを記念した灯篭が立っていたのですが、流木にやられたのでしょう。こんな姿になっていました。この場所だって、今の水面からは結構高い位置にあるのですが。(下の写真を見て下さい。)





今は何でもないような様子をしているのですがねえ・・・・・。月並みな感想ですが、自然は恐ろしいと思いました。ほんと、決壊しなくてよかった。