「到着時刻状態分布」を見ながら、そして「GI/G/sの待ち確率Πを求めて」での失敗を何とか救えないかと考えていて、実はD/D/1の場合、ではなかったのか、と思い始めました。ならば「ジョブ到着時に、全ての装置がふさがっている確率」の式(26)
- ・・・・(26)
がD/D/1の時にも使用できるとしたら、期待通り
となります。の時にであるはずなのに式(26)からはそれが導出されないのではないか、という疑問は生れますが、の時に本当にと考えてよいかは微妙なところです。というのは、の場合、ジョブは到着した時点で同時に、1つ前のジョブが装置から出て行くので、ジョブが到着した時にシステム内の装置が全て(この場合は1台だけですが)ふさがってはいない、と言えないこともないからです。であれば式(26)は(近似的にでしかないのですが)正しくて、間違っていたのはを求める式(27)
- ・・・・(27)
である、とも考えることが出来そうだからです。
では式(27)の代わりにどのような式を構成すればよいのでしょうか? まだ私には分かりません。その前に「到着時刻状態分布」の
- の場合
- ・・・・(35)
- の場合
- ・・・・(36)
- の場合
- ・・・・(37)
がD/D/1の時、そしてとした場合、どのようになるかを考えてみます。装置は1台だけなのでになります。よって、式(35)(36)(37)は以下のようになります。
- の場合
- ・・・・(38)
- の場合
- ・・・・(39)
となります。ここでと考えれば
- の場合
- ・・・・(40)
- の場合
- ・・・・(41)
さらにの時、式(6)
-
- ・・・・(6)
は
なので式(40)(41)は結局
- の場合
- ・・・・(42)
- の場合
- ・・・・(43)
となり、D/D/1のの値として妥当な値を示しています。
さらに「定常状態分布」の式(4)(5)
- [tex:k
- ・・・・(4)
- の場合
- ・・・・(5)
も、D/D/1では
- の場合
- の場合
つまり
- の場合
- ・・・・(44)
- の場合
- ・・・・(45)
となり、さらに式(45)はの場合との場合に分けて考えれば
- の場合
- ・・・・(44)
- の場合
- ・・・・(46)
- の場合
- ・・・・(47)
となり、これもまたD/D/1のの値として妥当な値を示しています。