そろそろ進むべき時か?

ウィーナーの主著

ウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信 (岩波文庫)

ウィーナー サイバネティックス――動物と機械における制御と通信 (岩波文庫)

について、読み込みを第3章まで進めてきたのが2009年で、そこから放置しておりました(サイバネティックス。第3章まで読解を進めました。2009-06-03)。しかし、先日「こういう記述に出会うとうれしくなる」を書いているうちに、これはそろそろ「第4章 フィードバックと振動」に進む潮時かな、と思い始めました。「第3章 時系列、情報および通信」と「第4章 フィードバックと振動」の話のつながりが分からなくて、それにつまずいて今に至ったのですが、生物学的な視点から考えれば、すんなりいくかもしれません。


以下は、先日、読んでいて少し気になった個所。

この予報的フィードバックの安定度と有効度の条件については、今までよりもはるかに綿密な検討を要する。


ウィーナーがフィードバックに関心を持ったのはこの予報的フィードバックの問題に遭遇したからで、なぜ、予報的フィードバックに遭遇したかといえば、第二次大戦中の戦時研究として対空火砲の標的追尾システムを開発していたからだと思います。そして、そのシステムの変調の仕方が人間のある種の病気に似ていると感じたことから、この関心が広がっていったのでしょう。