クリスマスツリー

東京出張の帰り、名古屋で近鉄への乗り継ぎに少し時間が余ったので、ちょっとクリスマスツリーを写しました。まだ11月なのに町はクリスマスの飾り付けです。




20代の頃はクリスマスがつまらなかったので(理由はご推察の通り・・・)、これを北欧神話世界樹に見立て、さらにワーグナー神々の黄昏の冒頭のノルンたちが歌う失われた世界樹Westesche)に結び付けていました。神々の黄昏の冒頭でノルンが歌う歌の中の

Da sang ich heil'gen Sinn.     そこで私は神聖な意味を歌っていた。

というところ、音楽がかつての世界樹の壮麗さに思いをめぐらしているようで好きでした。それで今でもクリスマスツリーを見ると、この個所のメロディーが頭に浮かびます。


検索したところ、id:wagnerianchanさんという方が、ここの部分の歌詞と和訳を載せてくださっていました。そこで、うろ覚えだった歌詞を確認することが出来ました。ブログの内容も大変興味深いです。

私は古エッダも思い出します。

 ユグドラシルという名のトネリコの大樹が立っているのを、わたしは知っている。その高い樹は白い霧に濡れている。谷におりる露はそこからくるのだ。ウルズの泉のほとりにいつも青々と緑の樹が、高く聳えている。


 この樹の下にある海から三人の物知りの娘たちがやってくる。一人の名はウルズ、もう一人の名はヴェルザンディ――二人は木片に彫った――三人目の名はスクルドという。女たちは、人の子らに、運命を定め、人生をとり決め、運命を告げる。



「エッダ」の「巫女の予言」より

エッダ―古代北欧歌謡集

エッダ―古代北欧歌謡集



4:09から5:15まで