古い夢の話

中山さん(id:taknakayama)が夢の話をアップされていたので、それに触発されて私の見た夢の話を。と言っても最近見た夢のことはとんと覚えていない(けさ見た夢は自転車でリアス式海岸を巡る夢だったけど詳細は覚えていない)ので、今でも覚えている幼年期の夢のことを・・・・。


まだ小学校に上がるか上がらないかぐらい、今から50年近く前の夢で、繰り返し見た夢の1つが空に月が2個以上ある夢。父と母と私の3人で夜道を歩いている。前方に大きな満月が見える。何かの拍子に後を振り向くとそちらにも同じような満月がある。あれっ、おかしいな? とも思うのだが父も母も平気な顔をしているので、当たり前のことなのだろうか、とも思ってしまう(何しろこの世に生れてそれほど年月が経っていないので自分の知らないことは世の中にいっぱいあったから、両親が平然としていればそれは当たり前のことだと思ってしまうのでした)。おかしなことが起きているのか、それとも別段驚くことではないのか、どちらとも分からないまま不安な気持ちでいる、という夢。何となく不安感のある夢だった。子供の頃よく見るよくある「コワい夢」ともテイストが異なっていて、なんというんだろう、存在論的な不安、みたいな感じの夢だった。この夢は繰り返し見た。でも、10歳ぐらいの頃にはそんな夢を見なくなったように思う。この夢の意味はよく分からない。



同じ頃繰り返し見た夢に、坂道をぐんぐん登っていくと、天井にぶつかり、そこに入り口があって、そこをくぐってその上の世界に行く、という夢があった。これはどうもその頃、母に連れられてよく行った(という記憶がうっすらとある)名古屋の金山の駅から線路沿いにあった(今もあるのだろうか?)坂の記憶から来ているらしい。もちろん、坂を上っても現実には天井にぶつかることはないのだけれども。



もうひとつ、幼年期に繰り返し見た夢は空を飛ぶ夢。飛ぶとおもしろいのだが、あまり高く飛ぶとこわくなるので、夢の中で高さを調節していた。空を飛ぶ夢は年齢が上がると、飛ぶというよりかは宙に浮かぶ夢に変化してきた。足を屈伸すると宙に浮かぶのだった。宙に浮かぶ夢は成人してからもときどき見た。これは「地に足が着いていない」自分の状況(仕事に関しての状況)を夢が警告しているのかな、と自分で解釈して悩んでいたこともあった。今は空を飛ぶ夢や宙に浮かぶ夢をほとんど見ない。