P(Q>0)の推定(2)――GI/G/s待ち行列の近似式(by Ward Whitt教授)へのメモ
次に
- ・・・・(5)
になることを示します。これはつまり
- ・・・・(6)
であることを示せばよいわけです。
まず確率変数を
- ・・・・(7)
と定義します。「min(X,Y)の確率密度関数」式(1)から
- [tex:P(Z
となります。ところで
なので式(8)は
- [tex:P(Z
となります。確率変数の確率密度関数は
- [tex:f(t)=\frac{dP(Z
ですから、
- [tex:E(\min\{U,W\})=\Bigint_0^{\infty}tf(t)dt=\Bigint_0^{\infty}t\frac{dP(Z
- [tex:=\Bigint_0^{\infty}t\frac{d(P(Z
よって
- [tex:E(\min\{U,W\})=\[t(P(Z
となります。ここででは[tex:t(P(Z
- [tex:\[t(P(Z
となります。よって式(11)は
- [tex:E(\min\{U,W\})=-\Bigint_0^{\infty}P(Z
となります。式(12)に式(9)を代入すると
となるので式(6)が成り立つことが分かります。
次に論文に登場する式は
ですが、これは
なので、成り立つことが簡単に分かります。