ニーチェの住んでいた場所
ご無沙汰しております。ここ10日間は忙殺されておりまして、とは言え、本当に殺されることにはならなくてやっと平安の岸辺にたどり着いたようです。「おおわが友よ、これを聞け。かつての苦難はわれわれに、忘(ぼう)じがたいがもう神は、この苦しみの終末を、与えてくれるにちがいない(ヴェルギリウス「アエネーイス」泉井久之助訳)」 それで今までまったく一行もブログを書くことが出来ませんでした。
さて、話は変わって、この忙殺の日々に突入する直前に「ああ、自分はニーチェの思想より、ニーチェがどんなところに住んでたのか、のほうに興味があるのだ」と気づきました。ニーチェはいろいろなところを転々としているのですが、それが妙に観光地なのです。ニーチェが発狂した場所はトリノですし、ニーチェにはヴェネツィアに関する詩がいくつかあります。ジェノバではコロンブスのことを考えていた、という記述もあったような気がします。ツァラトストラの着想はアルプスのサンモリッツの近くのシルスマリアで降臨してきたのではなかったかしらん。大学教授を辞したあと、定職も持たず、おそらく年金で暮らしていたのに、ほとんどを旅で暮らしていたニーチェです。そのニーチェがどんな光景のなかを散歩していたのか、とても気になります。私は重厚な映画の1シーンのような光景を想像します。
それで思い出したのですが、このことに関して以前、
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とりとめもなく書いているのですが、最近図書館から借りてきた
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- 1881(37歳)
- 1882(38歳)
- 1883(39歳)
- 2月『ツァラトゥストラはこう言った』第一部完成。6月出版。2月13日ヴァーグナー死去。夏ジルス・マリアで『ツァラトゥストラ』第二部完成。9月出版。この年以後冬はニースで過ごす。