待ち確率の近似式(12)

次に、D/M/sc_a^2=2.25であるようなH_2/M/sc_a^2=4.0であるようなH_2/D/sについて今まで登場した3つの近似式

  • \Pi(GI/G/s)=u^{\sqrt{2(s+1)}-2}b・・・・(44)
  • \Pi(GI/G/s)=b^{\sqrt{2(s+1)}-1}・・・・(45)
  • \Pi(GI/G/s)=\frac{b}{2}\left[u^{\sqrt{2(s+1)}-2}+b^{\sqrt{2(s+1)}-2}\right]・・・・(49)

を適用した結果を示します。式(44)(45)(49)の結果はそれぞれ「近似」「近似2」「近似3」の欄に示してあります。それらの近似値と正確な値との差はそれぞれ「差」「差2」「差3」の欄に示してあります。



D/M/s

c_a^2=2.25であるようなH_2/M/s

c_a^2=4.0であるようなH_2/D/s

c_a^2=4.0であるようなH_2/D/sだけは「近似3」より「近似2」のほうが精度がよいのですが、それでも「近似3」は「近似1」よりも精度がよく、最大の誤差が0.095です。その他の待ち行列の場合は「近似3」が一番精度がよいです。このことから「近似3」すなわち式(49)を待ち確率\Pi(GI/G/s)の近似式として採用するのがよさそうに思えます。