バッチサイズ3ジョブの時の定常状態確率が
- ・・・・(110)
- ・・・・(111)
- ただしは
- ・・・・(107)
- の解
と求まったので、次はの計算に進みます。
- ・・・・(41)
(「バッチ装置の待ち行列の解析(6)」参照)です。式(41)の右辺は
となりますので
- ・・・・(112)
です。式(112)の右辺の中の
は「補足」を参考にすれば
であることが分かるので、式(112)の右辺は
よって
- ・・・・(113)
これで平均待ち行列長を求めることが出来ました。
次にリトルの法則を考えることにします。スループットはなので、リトルの法則は
- ・・・・(114)
と書けます。ここから
- ・・・・(115)
式(115)に(113)を代入して
- ・・・・(116)
これでM/M/1の場合の平均待ち時間を求めることが出来ました。この式と「バッチ装置の待ち行列の解析(14)」の式(101)
- ・・・・(101)
からの時のGI/G/1の場合の平均待ち時間の近似式は
- ・・・・(117)
- ただしは
- ・・・・(107)
- の解
となります。
今までの考察はバッチサイズをにした場合に容易に拡張出来ます。定常状態確率は
- ・・・・(118)
- ・・・・(119)
となります。ただしが満たすべき方程式は
- ・・・・(120)
です。さらに
- ・・・・(121)
となり
- ・・・・(122)
となります。式(101)に式(122)を代入して
- ・・・・(123)
となります。