パターン認識(3)

パターン認識(2)」の結果について考察する。
まず、このパターン認識能力の限界は、1個のニューロンによる認識の限界であって、複数のニューロンからなるニューラルネットワークの限界ではないことに注意する必要がある。

  • 図9

図9のような構成を考える。そしてニューロンn_1

  • 図10

についてのみ1を出力するように設定されたニューロンであるとする。そしてニューロンn_2

  • 図7

についてのみ1を出力するように設定されたニューロンであるとする。図9には書ききれなかったがニューロンn_3

  • 図4

についてのみ1を出力するように設定されたニューロンである。以下同様に、ニューロンn_4は図4を1マス右にズラしたパターンのみに反応し、n_5はさらに1マス右にズラしたパターンのみに反応するものとする。またニューロンn_0n_1n_5ニューロンからの出力のORを出力するように設定されたニューロンであるとする。このようなニューラルネットワークニューロンn_0の出力は、

の5つのパターンについてのみ1を出力し、その他のパターンでは0を出力する。
よって、複数のニューロンからなるニューラルネットワークには「パターン認識(2)」で述べたような限界はない。