神経回路網の自己組織と神経場のパターン力学 甘利俊一著(3)
時間でのこの細胞の発生する出力パルスの頻度はの関数で
この箇所は「マカロック・ピッツのモデル(2)」で記したことと同じです。
これは単に記法の説明です。
- 一般に、(1)の時定数は小さいから、入力が一定であれば、(1)のはすぐに平衡状態
- ・・・・(4)
- に収束する。したがって、入力信号の時間変化がゆっくりならば神経細胞の入出力関係を
- ・・・・(5)
- と書いてよい。
これは私が「神経回路網の自己組織と神経場のパターン力学 甘利俊一著(2)」でメモとして書いたことを簡潔に述べたものと思います。以下、この論文では入力信号の時間変化が時定数に比べてゆっくりであると仮定して式(5)を前提にして話を進めていきます。「神経回路網の自己組織と神経場のパターン力学 甘利俊一著(2)」で登場した式(1)
- ・・・・(1)
を気にする必要はありません。また、この論文では明記されていないのですがの変化も時定数に比べてゆっくりであると仮定してよいと思います。というのは、あとで出てくるようにはを受信して始めて変化するからです。