ホップフィールドネットワーク(2)
- 図1
- ・・・・(4)
(「ホップフィールドネットワーク理解に向けての準備体操(5)」の式(7)参照)を計算していきますが、今回の例ではなのでまともに計算すると結構大変なことになります。というのは式(4)でのともからまで変更するので、右辺の項の数は35×35=1225個もあるからです。これをいちいち計算するのは大変です。それに本当の応用になるとニューロン数が何千にもなります。そこで、エネルギーを簡単に計算する方法を考えます。ここで考えるのは、
- ・・・・(1)
に限定した場合の方法です。式(4)に(1)を代入すると
- ・・・・(5)
となります。この時、であるようなニューロンの個数をとしましょう。するともも−1か1の値しかとらないので、個のについてとなります。残りの個のについてはになります。
- となるようなとの組合せはかつの場合と、かつの場合があります。
- かつであるようなとの組合せの数は個となりますが、の時を除外しないといけないので実際には個になります。
- かつであるようなとの組合せの数は同様に考えて個となります。
- よって個の1が式(5)の右辺に存在します。
- 次に、となるようなとの組合せはかつの場合と、かつの場合があります。
- かつであるようなとの組合せの数は個となります。
- かつであるようなとの組合せの数も個となります。
- よって個の−1が式(5)の右辺に存在します。
よって
よって
- ・・・・(6)
式(6)を(5)に代入して
- ・・・・(7)
となります。式(7)を変形して
よって
- ・・・・(8)
となります。
- グラフ1
の時のとの関係をグラフにすると左のようになります。