ホップフィールドネットワーク(3)

では、今までの結果を用いて、ホップフィールドネットワークに

  • 図3

の入力を与えると、最終的にホップフィールドの状態がパターン

  • 図2
  • t

にたどり着くことを証明しましょう。図3と図2の差異は図4

  • 図4

の赤い個所です。その数は6個です。よって、35−6=29個のニューロンについては図3と図2での出力の値(−1か1か)が一致しています。そこで「ホップフィールドネトワーク(2)」の式(7)

  • E=-2m^2+2nm-\frac{n(n-1)}{2}・・・・(7)

n=35m=29を代入するとE=-247になります。グラフに示すと

  • グラフ2

の橙色の丸の位置になります。ニューロンの出力を更新するたびにEは変化しないか、あるいは減少します。出力を更新するニューロンはランダムに選ぶので、いずれかはEが減少する更新が発生します。よって更新を繰り返すことによりEはどんどん減少して、最終的にm=35の状態に達します。つまり、全てのニューロンの出力が図2に示した通りになるということです。