ホップフィールドネットワーク(10)
何が疑問になったかといいますと、
- ・・・・(37)
である場合、を最小にすることが、はたして本当に巡回セールスマン問題の解になるかということです。巡回セールスマン問題は、の制約の元でのが最小になるのパターンを見つけることです。ここで、は必須条件です。しかし、、でもが十分に小さければ、それがの最小値になってしまわないか、という心配があります。具体的には
全てのについてならば、式(35)
- ・・・・(35)
からになります。しかし、この場合もちろん
- ・・・・(28)
も
- ・・・・(29)
も0にはなりません。それでも、でのの最小値が、上の場合のの値より大きい場合は考えられると思います。
これをどう解決するかですが、式(37)の代わりに
- ・・・・(38)
を用いればよいのではないかと思います。ただし、は充分大きな正の定数です。こうすれば、やが0より大きい場合はは非常に大きな値になるので、を最小にするには必ずでなければならないことになると思います。それでもの値をどう決めればよいのか、未だ私にはよく分からず、モヤモヤしています。