末期ローマ帝国 クセジュ文庫

末期ローマ帝国 (1977年) (文庫クセジュ)

末期ローマ帝国 (1977年) (文庫クセジュ)

この本はクセジュ文庫なので、著者は読者として当然フランス人を想定しています。そのため、私が知らないことが知識の前提になっているような箇所がいくつかあります。そのため、この本も私にとっては未消化な本です。名前は「末期ローマ帝国」ですが、昨日、紹介しました「中世ローマ帝国」よりも前の時代を扱っています。おおざっぱに言って、西ローマ帝国が滅亡する前後の時代をフランスでは「末期ローマ帝国(le Bas-Empire)」というようです。もう少し時代を詳しく言いますと、デオクレチアヌス帝から始まりコンスタンティヌス大帝、コンスタンス、ユリアヌス、ヴァレンス、と続いて、テオドシウス大帝、ローマ帝国の東西分割、西ローマ帝国の滅亡、ゼノン帝、レオン帝、ユスチニアヌス帝までの時代です。政治、行政、文化(文学)、宗教について記述がなされています。先ほども述べましたように私にとっては未消化な本ではありますが、この時代について調べ物をするのに便利だと思います。