2007-02-03 逆瀬川の近似式の精度 ファブ内物流の論理を求めて Kingmanの近似式とその拡張で紹介しましたM/M/m待ち行列の待ち時間()を算出する逆瀬川教授の近似式 ・・・・・(1) の精度を装置台数()が2台、3台、10台の場合について調べてみました。(なお、の場合は、近似式はM/M/1の式に一致することは、上の式にを代入すれば分かります。) 具体的には逆瀬川の近似式(1)と下記に示す厳密な式(2)の両方にを導入して比較のグラフを作りました。 ・・・・・(2) ただし それを紹介します。なお縦軸は(待ち時間)/(処理時間)を、横軸は装置の利用率を表します。 この結果から逆瀬川の近似式は非常に正確に式(2)を近似していると言えるでしょう。今回私は、の(2)の式をExcelに計算させる作業をして認識したことがあります。式(2)はExcelで扱うのが式(1)よりずっと難しい、ということです。つまり式(1)は式(2)よりも使い勝手がずっとよいということです。これも式(1)の実務で利用する際のメリットだと思います。