ケンドールの記号

  • M/M/1とかGI/G/mとかいう記し方をケンドールの記号と言います。これは待ち行列の構成を表現するためのものです。ケンドールの記号の構成は
    • ジョブ到着間隔の分布)/(装置処理時間の分布)/(装置台数)
  • のようになっています。そして(ジョブ到着間隔の分布)や(処理時間の分布)のところに記されているMとかGとかはその確率分布を表し、その意味は以下の通りです。
    • :指数分布
    • :固定値(分布がない。ジョブ到着間隔で言えば一定の時間間隔でジョブが到着する、装置処理時間でいえば、処理時間は一定、ということ。)
    • :一般の(任意の)分布
    • GIジョブ到着間隔の時に使用する。一般の分布であり、さらに各到着間隔の分布が確率的に独立である。
  • ですからM/M/1というのは、ジョブ到着間隔分布が指数分布で装置処理時間分布が指数分布で装置は1台の待ち行列を意味します。またGI/G/mというのは、ジョブ到着間隔分布が一般の互いに独立な分布で装置処理時間分布が一般の分布で装置がm台である待ち行列を意味します。