【前提】

搬送時間ありG/D/1のサイクルタイム定理。CET=TU+TL、TUとTLは一定 の場合」で述べた定理の証明をこれらか数日に渡って記していきます。まずは、前提を述べます。

  • ロットのモデルへの到着時刻の系列を与える。l番目のロットのモデルへの到着時刻をA_lとする。ロットのモデルへの到着時間の系列を与える、とは、系列{A_l}を与える、ということになる。
  • 2つのモデルを考える。1つは搬送時間が0であるモデル、すなわちTU=TL=0のモデルであり、これをM1と名づける。M1は通常の待ち行列のモデルである。
  • もう1つは搬送時間のあるモデルであり、これをM2と名づける。
  • M1とM2に同じ到着系列{A_l}を与える
  • モデルM1に到着系列{A_l}を与えた時のロットlの処理開始時間をS_l、処理終了時間をE_l、とする。するとE_l=S_l+t_eである。
  • モデルM2に到着系列{A_l}を与えた時のロットlの処理開始時間をS'_l、処理終了時間をE'_l、とする。するとE'_l=S'_l+t_eである。
  • 前のロットの処理終了に連続してすぐに次のロットの処理が開始する一連のロットの連なりをかたまり(下図参照)と呼ぶことにする。

議論の継続

この前提から、「【定理1】」「【定理3】」に進みます。