【定理11a】

補足説明

以下は、「搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理」で述べた定理の証明の一部です。証明は、「【定理10a】」から始まっています。

【定理11a】:各ロットのガントチャートにおいて、TLの部分を(長さを保存したまま)先頭に移動させても、各ロットの待ち時間は変わらない。ここでいう待ち時間とは、ストッカでの待ち時間とロードポートでの待ち時間の合計のことをいう。

(証明)

  • ロットiの待ち時間をB_iで表す。また、ロットiのTLをTL_iで表す。(TL_i=LE_i-LS_iである。TLはロットによって異なることに注意) するとB_i=(S_i-A_i)-TL_iと表すことが出来る。TLの移動の前後で、S_iA_iTL_iの値は変わらないので、B_iの値も変わらない。

(証明終わり)

議論の継続

この【定理11a】は「搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理(再掲)」で使用されます。