デッサン
さて、7月14日の「たぶんつまらない話がつづきます」からずっと搬送を考慮した待ち行列の挙動を調べてきたあげくに、搬送時間ありG/G/mのサイクルタイム定理が求まらない結果になりましたが、めげているわけにもいきません。今まで分かったことをこれからまとめてみたいと思います。以下はそのためのデッサンです。
今後のデッサン
話の最初は「半導体ファブ内の物流構成」でした。そこの最後で
上の図は、通常の待ち行列理論で考えるモデル
と若干違っています。このような構成が通常の待ち行列の結論にどのような影響を与えるか、これから論じていきたいと思います。
と締めくくって「装置と搬送の相互作用」につなげました。
- 今から思うと「装置と搬送の相互作用」で問題だったのは、動作シーケンスとして特定のシーケンスを前提にしてしまったことです。ここから「キャリア交換時間」につなげてしまったほうがよかったかもしれません。
- また、相互作用をもう少し丁寧に説明すべきだったと反省しています。MESと搬送システムと製造装置の間のシーケンスを書き、さらに最初は
- アンロード動作とロード動作がシーケンシャルになるシナリオを示し、その改良版として
- アンロード動作とロード動作が並行して作動するシナリオを示す
- のがよかったかもしれません。
- その前に、各イベントの発生時にMESでどのようなディスパッチングがなされるのかを説明すべきだったのでしょう。
そして、
が通常の待ち行列とことなる現象として、
の紹介をするのがよいでしょう。
トラップの影響については、まだよく分かっていませんから、あまり深入りせずに、ロードポートネックと、ロードポートネックでない場合の「搬送時間ありG/G/1のサイクルタイム定理」について説明します。
今日は、ここまでにします。