ISSM論文の追加情報

ISSM2007での台湾大学のRuey-Shan Guo氏の論文

には、昨年(ISSM 2006)に、同じ著者による先行する論文があることが分かりました。題名は

です。これを私は読んでいませんでした。これも今後、読むことにします。(後で読みましたが、難しくてとても歯が立ちません。「「半導体製造におけるサプライチェーン仕掛制御」を読んだが・・・」参照。) この論文については

の中に(p.19)、日本テキサス インスツルメンツ(株)の三宅 賢治氏の評言が載っていました。それを以下に示します。

半導体製造工場のサプライ・チェーン・モデルである従来型の在庫管理はFAB, Assy,Final TEST の各工場を各々1ずつモデル化するステージ・ベース在庫管理手法である。台湾大学はこれをFinal TEST、Assy + Final TEST、FAB + Assy + Final TEST と分けるEchelonベース在庫管理手法でモデル化を行った。これは従来の手法よりも低い在庫リミットで高いサービスレベルを達成できるとシミュレーション研究報告があった。それを今後、どのように半導体製造工場に導入するか興味深い。

一方、同じISSM2007での筑波大学のサイトウ・トモヤ氏、佐藤優太氏、有馬澄佳氏の

は、先行論文として昨年(ISSM 2006)に、

  • リソース共用における、複数属性や製品ミックス、フィードバック処理、動的ユーティリティ制御を考慮した分散的かつ協調的なスケジューリング(Distributive and Cooperative Scheduling Considering Multi-Attribute Product-Mix, Feedback Processes, and the Dynamic Utility Control in Resource Sharing)

がありました。さらにその先行論文としてISSM2003に

  • 製品ミックスの処理において調整レートを縮小する新規のディスパッチ・アルゴリズム。FCFS, SPT,新アルゴリズムの比較(A Novel Dispatch Algorithm reducing Adjustment Rate in Processing a Product-mix: Comparison of FCFS, SPT, and New Algorithm)

がありました。