クラウディウス・セウェールス

逍遥学派の哲学者。彼の息子はマルクスの次女ファディラと結婚した。「兄弟」と云うのは恐らく親愛の情をあらわす言葉として用いたのであろう。

私の兄弟セウェールスからは、家族への愛、真理への愛。正義への愛。また彼を通してトラセアス、ヘルウィディウス、カトーディオーンプルートゥスを知ったこと。万民を一つの法律の下に置き、権利の平等と言論の自由を基礎とし、臣民の自由をなによりもまず尊重する主権をそなえた政体の概念を得たこと。(太字にしたのはCUSCUS)

(「自省録」マルクス・アウレーリウス著、神谷美恵子訳 岩波文庫より)