生産システム工学 概要(1)

今、読んでいる「Manufacturing Systems Engineering」

Manufacturing Systems Engineering

Manufacturing Systems Engineering

のタイトルを「生産システム工学」と訳してみました。まだ読み始めたばかりなので、何かを解説するということは出来ませんが、少しだけ和訳を紹介しても問題はない(本当か?)と思って、ここで紹介します。

第3〜5章は、単一のパーツ・タイプだけを生産し、代替のルートを持たない完全に柔軟さのない生産システムの振る舞いを記述する。運用ルールは非常に単純で、装置が処理を出来る時はいつでも処理をするというものである。第3章は最も単純なモデルを記述する。すなわち、解析的に解ける、バッファを持たない、あるいは、無限バッファを持つ長いライン、あるいは2装置ラインである。この場合、解は、生産レートとWIP量を含む重要なパフォーマンス尺度の長時間平均値を見つけることを意味する。第4章は有限バッファを持つ長いラインを扱うことによって複雑さを追加する。これらのシステムの解析は、解析的に解けないのでより難しい。第5章はより多くの特徴、すなわち組立と分解、を追加する。第6章は複数のパーツ・タイプを持つが無限バッファを持つ(そして組立と分解を持たない)システムを研究する。これらのシステムで、装置によって処理されるべき次のパーツ・タイプ、あるいはパーツが訪れる次の装置は、固定されない。しかし、この章の待ち行列ネットワーク・モデルはそのような選択をどう行うかについて記述しない。それらは2つ以上のパーツ・タイプを同時に扱うことの長期平均の結果を記述するだけである。第3〜6章のための数学的背景は第2章で供給される。

なお、第2〜6章のタイトルは以下のようになっています。