PASTA(6)
「PASTA(2)」から「PASTA(5)」にかけて行った証明は、WIPに固有な性質を用いていません。ということはPASTAはWIPにだけ成り立つ話ではない、ということが分かります。それでは、どのような量であればPASTAが成り立つ(すなわち、時間平均と到着時平均が等しくなる)のでしょうか? 「PASTA(2)」から「PASTA(5)」を注意深く見ていくと、必要な条件は「PASTA(4)」に出てくる
- [tex:P(W(t)=k|A(s);t
ところが到着は「ポアソン分布」なので、よりのちの到着の確率はより以前の確率と「独立」です。よって
- [tex:P(W(t)=k,A(s);t
であることに思い当たります。すなわち、時間の関数であるような、ある量について、その時刻の時の値が、[tex:t