興味のない人がほとんどのような「待ち行列理論」あるいは「工場生産の数学的モデル」という話題についてほぼ毎日、数式を羅列しているような私のブログですが、なんとっ! この主題についてある方からメールを頂きました。その方は以前お会いしたことのある方で、その方が「読んでるよ〜っ」とメールを入れてくださったのです。
読んでくださっていたことに感謝するとともに、ブログによって個人が広く世間に何かを発信出来る、ということはやはりすごいことだな、と思いました。その人の問題意識に応えようとするのは大変なことで、私の出来ることと言えば、自分のペースを崩さずに、理解できたことをアップしていくだけなのですが、気を抜いちゃいけないな、と思いました。励みになります。
私がブログを始めたきっかけは、こうでした。
私は、私だけでなくどうも日本の半導体業界でもこの本(Factory Physics)はあまり知られていない、その反面、USAはもちろん、台湾、中国でも知られているらしい、と推測しました(「Factory Physicsを引用している論文」を参照)。私はそのことに個人としてよりももう少し大きな立場でイラ立ちを覚えました。そしてしばらくの逡巡と試行錯誤のうちに、これを日本に、特に日本の半導体業界にはやらせることを決心しました。最初は、自分にも見返りが来る方法で、はやらせようと思ったのですが、なかなかうまくいきませんでした。それで、もうボランティアでいこう、と決心したところに、梅田望夫氏の「ウェブ進化論」
と出会い、これだ(=ブログだ)、と思ったわけです。
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番外編:Factory Physicsとの出会い(2007年6月16日)
最初は自信がなかったのですが、やっていくうちに、このエントリーに熱心にアクセスして下さる何人かの方々がみえることをログ解析から知り、「これで日本にFactory Physicsを少しでも広めることが出来た」という実感を得ることが出来ました。
著作権の問題があるので、これ以上の内容紹介ははばかられますが、Factory Physics(とTOC)を基にした私自身の考察を今後とも発信し、そこから間接的にFactory Physicsの重要性をアピールしていきたいと考えております。
番外編:Factory Physicsとの出会い(2007年6月16日)
今なら、「Factory Physicsの重要性をアピール」と言わずに、もう少し広く「数学的モデルの重要性をアピール」というところです。しかし、そのことを除けば、今の気持ちも同じです。「牛の歩み」でしかありませんがこれからも「牛の歩み」で続けていこうと思います。