上位エントリー:Word Whitt: The Queueing Network Analyzerの構成
「QNA読解:4.7 総合」の続きです。ここまででネットワーク内の全てのノードについて、利用率、処理時間の平均、ジョブ到着間隔の2乗変動係数、処理時間の2乗変動係数が求まりました。
これらの値をGI/G/1待ち行列の平均待ち時間の近似式に代入することによって、ノードでの待ち時間を求めることが出来ます。その他の混雑尺度の求め方もこの章に登場します。しかし、あまり精度のよくないものもあるようです。
QNAのユーザは、待ち時間分布の裾野(tail)のような詳細の記述にあまり重く信頼を置き過ぎないよう警告されるべきである。そのような詳細の記述はかなり正確であることが証明されるだろうが、それらは確かにシミュレーションによってチェックされるべきである。
この章の構成は以下の通りです。
さて、QNAが提供する混雑尺度を説明しよう。セクション5.1では単一サーバ・ノードを扱い、セクション5.2では
複数サーバ・ノードを扱う。
「QNA読解:5.1 GI/G/1待ち行列(1)」に続きます。