QNA読解:5.1 GI/G/1待ち行列(4)
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「QNA読解:5.1 GI/G/1待ち行列(3)」の続きです。
ケース2:の場合
処理時間の分布として次のアーラン分布を仮定します。この分布の確率密度関数は
- 、・・・・(ア)
です。しかし、今回はを求めるためには式(ア)を用いず、同一の指数分布を持つ互いに独立な個の確率変数の和の分布が次のアーラン分布になることを利用します。(アーラン分布参照) 平均の指数分布を持つ個の確率変数を考えます。するとは
と表わされます。すると
-
- ・・・・(イ)
ここで
- ・・・・(ウ)
さらに、この指数分布の確率密度分布は
- ・・・・(エ)
と書けるので
- ・・・・(オ)
ここで「アーラン分布」の式(4)
- ・・・・(4)
を用いれば(オ)は
- ・・・・(カ)
次に
- ・・・・(キ)
やはり「アーラン分布」の式(4)を用いれば(キ)は
- ・・・・(ク)
(イ)に(ウ)、(カ)、(ク)を代入すると
- ・・・・(ケ)
ところで
- ・・・・(コ)
よって(ケ)と(コ)から
-
- ・・・・(サ)
また、{tex:E_k]の2乗変動係数は「アーラン分布」で示したように
なので(サ)から
- ・・・・(52)
- ・・・・(53)
- ・・・・(54-1)
- ・・・・(54-2)
「QNA読解:5.1 GI/G/1待ち行列(5)」に続きます。