ブログを書いて二年。今年を振り返って。
ブログ二周年を迎えました。今まで毎日書くことが出来ました。今年は多くの人と出会いました。会っていなくてもブログ上で知り合いになった人も出来ました。世の中にはスゴイ人々が一杯いるものだなあ、と思いました。その方々に会って、私は私の「工場統計力学」をもっとガンバロウという気になりました。
さて、以下は今年の振り返りです。
- 1月
- 昨年に続いて『[「サイバネティックス」という本の「序章」』を書いていました。これは「第1章」まで書きましたがそれ以降お休みしています。いつか再開したいなあ、と思っています。
- 1/22の「G/G/mにおける待ち時間の近似式の導出」には
これの導出方法を記した文章にまだ出会っていません。Factory Physicsによればこれを記した本はJyotiprasad Medhiの「Stochastic Models in Queueing Theory, Second Edition」ですが、私には今、買っても読むキャパシティがありません。昨年の2月10日の「待ち行列理論の本」で書いたのとまったく同じ状態です。あと1年はこの状態かなあ・・・・
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- と書きましたが、今も同じ状態ですね。これは来年の課題です。
- 1/25の「待ち行列ネットワークへの助走 」から待ち行列ネットワークの勉強に入りました。
- 2月
- ジャクソンネットワークの積形式解の存在を何とか証明しようとしていました。
- 3月
- 3/4「M/n一般ネットワークの場合の積形式の証明(2)」でジャクソンネットワークの積形式解の証明が出来ました。今年の成果の1つです。
- 3/15の「春になったから」は実は「ある」個人的な思いを秘めています。
そう言えば昨夜は東京駅のまわりの地下街を徘徊し、最後にOAZOの丸善に入ったのだった。あれは迷宮めぐりだったのだとすれば、迷宮の女神につながる。
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- 私個人の妄想的にはここからシュッポへの道が始まるのです。
- 4月
- PASTAを証明しようとしてエルゴード性に話が発展し、バーコフの個別エルゴード理論を荒筋だけでも理解出来たのも今年の成果でした。
- 5月
- 「統計力学とサイバネティックスのつながり(2)」で下川(id:Emmaus)さんからコメントで切り込まれて防戦しながら書いた
id:CUSCUS 普通に考えれば、ブラウン運動を研究している人がIT社会を予言するのは不思議なことです。そこの思考の軌跡を追跡したい、というのが私の志向です。
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- この約束はどこかではたしたいと思います。
- 5月から「シュッポ」に巻き込まれます。「今日は大分が気になる。」での小野(id:sap0220)さんのコメントが印象に残っています。
id:sap0220 僕は、実は近藤さんは「比嘉さんの上司ではないか?」と勝手に勘違いしてまして、比嘉さんにまずそのことを聞いたのです。
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- 残念ながら違います。
- 5/13に「名古屋会議に行ってきました。」
- 「Factory Physics」を読み直しました。
- 6月
- 6/7に「千葉シュポシュポ に行ってきました。」
- Factory Physicsの著者Mark Spearmanにメールを出して返事をもらいましたが、Factory Physicsの翻訳の出版の話は滞ったままです。
- Word Whitt教授の論文"The Queueing Network Analyzer"(QNA)をウェブ上で見つけました。それを翻訳することを決意して、Whitt教授にメールを出して許可を得ました。
- 7月
- "The Queueing Network Analyzer"(QNA)の翻訳を毎日アップしていきました。
- 「自戒。酔ってブログにコメントを書かないこと。」が一部の方々にウケました。
- 8月
- QNAの論文の読解を行っています。
- 『「サイバネティックス」という本の「第1章 ニュートンの時間とベルグソンの時間」』を書いています。
- 8/24、Pawnさんという専門家がこのブログにコメントを下さいました。これは私にとって事件でした。その最初のコメントはこちら。
- 9月
- 引き続きQNAの論文の読解を行っています。
- 10月
- QNAの論文の読解が一通り終わり、次にケリーネットワークの積形式解の存在の証明を試みましたがうまくいきませんでした。
- そこで目先を変えて論文「How factory physics helps simulation」を訳すことにしました 。
- 吉岡さんに「会おうよ」とメールしました。
- 11月
- ケリーネットワークの積形式解の存在証明の試みが続きます。
- 11/30、ハーフマラソンを走る吉岡さんを16km地点で激写。その後、吉岡さんと豆腐を食べ、朝熊山から藻岩山に交信を試み、御塩殿へ案内しました。私的にはこの日からシンポシオン横浜モードに入りました。
- 12月
- ケリーネットワークの積形式解の存在を証明出来ました。これも今年の成果のひとつです。
- あとはシンポシオン横浜ですね。このために書いたポジションペーパーの中の4つの図は、自分としては気に入っています。