QNAによるライン・サイクルタイムの計算例(4)
「QNAによるライン・サイクルタイムの計算例(3)」の続きです。
次に各ステーションでのジョブの到着間隔の変動係数を求めます。ステーション1,2については明らかに
- ・・・・・(17)
- ・・・・・(18)
です。
ステーション3の到着間隔変動係数については、「QNA読解:4.3 重ね合わせ(2)」の式(33)、(ウ)、(35)
- ・・・・・・(33)
- ・・・・・・(ウ)
- ・・・・・・(35)
を用います。
その前にステーション3に流入する2つの流れのそれぞれの平均流量と到着間隔の変動係数を求めます。品種1による流れは、平均流量が
- ・・・・・(19)
到着間隔の変動係数の2乗は、つなぎの式を用いて
- ・・・・・(20)
品種2による流れは、平均流量が
- ・・・・・(21)
到着間隔の変動係数の2乗は、つなぎの式を用いて
- ・・・・・(22)
ここまで計算したところで、「QNA読解:4.3 重ね合わせ(2)」の式(33)、(ウ)、(35)を適用してステーション3の到着間隔変動係数を求めます。これらの式をステーション3に適用すると以下のようになります。
- ・・・・・・(23)
- ・・・・・・(24)
- ・・・・・・(25)
まず式(25)でを求め、次にそれを式(24)に代入してを求め、最後にを(23)に代入してを求めます。
これで、
- 、、、
- 、、、
- 、、、
の全てを求めることが出来ましたので、あとは
「QNAによるライン・サイクルタイムの計算例(1)」と同様に
- ・・・・・(26)
- ・・・・・(27)
- ・・・・・(28)
で、それぞれのステーションでの平均待ち時間が求まります。これらから、品種1のサイクルタイムは
- ・・・・・(29)
品種2のサイクルタイムは
- ・・・・・(30)
で計算することが出来ます。
「QNAによるライン・サイクルタイムの計算例(5)」に続きます。