Tさんからのメール

いつも私のブログを見て下さるTさんから最近の私の「ザ・ゴール」の話題でメールを頂きました。その内容が参考になるので、これは私だけが見るのはもったいないと思いました。そこでTさんにお願いして公開の許可を頂きました。それを以下に示します。

いつもブログを拝見させていただいています。
最近、ザ・ゴールの話題を掲載されていますが私の意見を述べさせていただきます。

在庫は企業が誕生してから販売するための材料に払ったお金の総額から今まで販売してしまった製品に組み込まれた材料のお金を引いたある時点の総額です。

在庫=Σ購入した原材料費−Σ販売した製品に用いられた原材料費
ここでスループット会計の特徴は購入した原材料の価値が販売されるまで変化させないことです。

100円で10個原材料を購入し、5個は製品に組み込まれて販売された場合は在庫は500円になります。

製造装置を100万円で購入し、初年度33万円を減価償却費として計上する場合は、製造装置は67万円の在庫、33万円の経費になります。

人件費などは在庫をスループットに変えるための経費になります。

「在庫」は滞留量で問題ないと思います。

「在庫」の解釈の件、私の解釈を補強して頂きました。実例を挙げてもらったので理解が進みました。

  • スループット会計の特徴は購入した原材料の価値が販売されるまで変化させないこと

これは重要なポイントですね。

なお、経済学で長い間、スループット会計とABC(活動ベース会計)のどちらが優れているかの議論が続きましたが、最近は短期的視点ではスループット会計、長期的視点ではABCに落ち着いてきたみたいです。
特にABCはバランススコアーカードの考え方に発展したのでスループット会計が絶対だという人は少なくなっているように感じます。

この辺、私は勉強出来ていません。今後の課題です。

ゴールドラットが企業は利益を多くすることが絶対だと言っている本当の理由は、何か1つ供給する目的を置かないと意見がコンフリクトしたときに調整が付かないために置いた物だと思います。

近藤さんが言っているようにビジョンを目的にしても問題ないと思います。しかし、ビジョンに必ず向かっていける論理を提示しなければ意見がコンフリクトしたときに誰もついて来ません。

社長という人格に着いていく人はいるかもしれませんが・・・

企業の目的を「利益最大」として、その手段を手に入れた後にビジョンを実現することが、他の人とビジョンを共有する最短の道なのだと思います。(短期的視点)

長くなってしまいましたが、参考になりましたでしょうか?

よろしくお願いします。

以上

はい、とても参考になりました。ご意見、ありがとうございます。