「2次のアーラン分布の系列の重ね合せ系列の2乗変動係数(2)」の続きです。
最後に、で系列2と3の状態が状態2であると仮定します。そうすると、系列1での次のイベントまでの間隔の確率密度関数はのままですが、系列2、3での次のイベントまでの間隔の確率密度関数は
- ・・・・・(5)
になります。は、
- ・・・・・(6)
よって、系列1,2,3を区別せずにから次のイベントまでの間隔の分布の分布関数は
となります。これをで微分して
よって
- ・・・・・(16)
となります。
上記の4つの場合は、それぞれ1/4の確率で発生するので、系列2、3の状態に条件をつけない場合、からいずれか早いほうのイベントまでの間隔の分布の確率密度関数は
- ・・・・・(17)
になります。(17)に(13)(14)(15)(16)を代入して
よって
- ・・・・・(18)
から次のイベントまでの間隔を確率変数で表します。は(18)と「アーラン分布」の式(10)を用いて
よって
- ・・・・・(19)
は(18)と「アーラン分布」の式(11)を用いて
よって
- ・・・・(20)
よって変動は
よって2乗変動係数 は
- ・・・・・(21)
これで2次のアーラン分布の系列を3つ重ね合わせた系列の間隔の2乗変動係数 を求めることが出来ました。
「つなぎの式の導出(6)」に続きます。