4.2.2. センターの記述:Quantitative System Performance

4.2.1. 客の記述」の続きです。

4.2.2. センターの記述


 サービスセンターにはキューイングディレイの2つのタイプがある。これらは図4.1に示すように表現される。

  • 図4.1 キューイングとディレイのサービスセンター

 キューイング・センターでの客はサーバの使用を得るために争う。よってキューイング・センターでの客が費やす時間は、待っている時間と処理を受ける時間の2つのコンポーネントを持つ。キューイング・センターは、ユーザがその処理を争う任意のシステム・リソース、例えば、CPUやI/Oデバイス、を表現するのに用いられる。図に示すように、キューイング・センターは、キュー(待ち行列)プラス、サーバとして描かれる。
 単一クラス・モデル内の客は区別が出来ないので、キューイング・センターでのスケジューリング規律を指定する必要はない。センターに客がいる限りいつでもちょうど1名の客が処理中になるようなどんなスケジューリング規律からも同じ性能尺度がもたらされる。
 ディレイ・センターでの客は各々(論理的には)自分のサーバに割当てられているので、処理を争うことはない。よって、ディレイ・センターでの客の滞在時間はちょうどその客のそこでの処理要求時間である。ディレイ・センターの最も普通な使用場面は端末作業負荷の考慮時間を表現することである。しかし、ディレイ・センターは、既知のいくらかの平均遅れを課す必要がある任意の状況において役に立つ。例えば、ディレイ・センターは専用低速伝送回線を通して大量のデータを送ることによって被る遅れを表現するのに用いることも出来る。図に示すように、ディレイ・センターを表現するのに、並列活動を連想させるアイコンが用いられる。